新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応について

駿東歯科医師会でのコロナ対策

駿東歯科医師会では、新型コロナ感染拡大下でも患者が歯科医院に安心して受診できるように様々な取り組みを行っており、会員歯科医院に対しての情報提供や物資の支援、また会員相互間の情報共有などを積極的に行っております。

現在会員歯科医院では、歯科医師などスタッフの検温を励行し、アポイントの調整等による3密の回避、徹底した消毒、グローブ等可能な限りのディスポーザブル製品の使用、フェイスシールドやゴーグル使用の励行をして、治療にあたっております。

会としては
(1)積極的な正しい情報収集
(2)不足しがちな物資の調達
(3)感染対策の強化・徹底
を行っております。特に物資の調達に関しては、会員よりマスク、消毒用アルコール、ディスポグローブなどの在庫アンケートを取り、逼迫している医院相互の融通を行うなど、全国でも初めての試みを行っております。

また独自に調達できたN95マスクは、域内の感染症指定b法印に寄贈するなど、最前線で働く医科に対しても積極的に協力しております。

最近一方的な根拠のない飛沫感染への不安を煽る報道などから、多くのの歯科医院で診療予約のキャンセルが相次いでおります。しかし、歯周病など疾病の種類、程度によっては、放置することで進行や重症化を早め、食事や会話が困難になるなど、日常生活に影響が及ぶこともあります。治療を継続するか中断するかは自己判断せず、かかりつけの歯医者さんに相談してください。

歯科医師によるPCR検査について

歯科医院でPCR検査は受けられません!

報道されている「歯科医師によるPCR検査への協力」について、県民の皆様より「歯科医院でPCR検査をできるのですか?」などのお問い合わせがあります。

国のPCR検査体制の増強に向けて、特例的・時限的に認められることになりましたが、歯科医師が行える検体採取の場所は、 「医師会等が運営する地域外来・PCR検査センターに限定」され、「歯科医院で検査が受けられるわけではありません」 のでご注意ください。

新型コロナ感染症に関連した歯科医療従事者への偏見や差別に対する声明

駿東歯科医師会では、日々刻々と変わる状況のなか、会として院内感染の防止、職員の健康管理に万全の策をとり、患者さんに安心して診療を受けていただける環境を整えています。同時に、スタッフは日常生活においても咳エチケットや手洗いの励行、人ごみの多いところを避けるなどの感染対策に努めています。

最近では医療機関スタッフや家族に対する思い込みや偏見から来る差別が問題になっています。駿東歯科医師会会員スタッフ、家族も同様の偏見や差別にさらされ、保育園・幼稚園から子供の登園自粛を求められる、家族の就業が制限を受けるなどの被害が発生しています。

このような偏見、差別が続き、歯科医院、スタッフへの風当たりが強くなれば、結果として地域歯科医療が麻痺します。COVID-19 を恐れる気持ちは一般の皆様もスタッフも同じです。我々はその恐怖に打ち勝ち、地域の皆様を守るために適切な予防策を講じながら活動しています。

現在のところ歯科医療スタッフから患者様への感染が認められる事例は発生しておりません。これは各歯科医院が口腔外バキュームやフェイスシールド、ゴーグル等を使用、またグローブやエプロン等数多くのディスポーザブル製品を使用し、また歯科医師会としてもマスクや消毒用アルコールの緊急調達等、会員歯科医院においてCOVID-19 の感染が絶対起こらないように努力していることの現れであると言えるでしょう。

根拠のない偏見や先入観に基づく差別はあってはならないことであり、断固抗議します。感染の拡大を防止しながら、社会生活を継続していくため、偏見や不確かな情報による「過剰な恐怖心」ではなく、正確な情報に基づいて個人や組織が冷静に行動されることを強く求めます。

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